古着にはいろいろな後付けされる意味があって、
誰かがプラスした価値をつけるために、
いろんなディティールや素材に意味をプラスアルファする。
デニムいえば、僕が学生時代は当たり前だった、セルビッチ(赤耳)。
コンバースでいえば、これも最近まで当たり前だったmade in USA。
当時はそこに価値があったわけではないけど、
それが廃盤になって、欲しい人が増えると、価値が上がる。
ようするに欲しがる人がいなければ、価値はない。
当時はそのディティールにこだわりがなかったとしても、
それを売りたい誰かが、価値をつけて欲しい人が増えていくと、
ヴィンテージというものに変わります。
そんな風に生まれるヴィンテージに僕自身も魅了されていたわけですが、
自分自身で洋服を作り始めてからは、相反してヴィンテージを壊したくなる。
ヴィンテージにないディティールなんかも面白い。
非常に感覚的なことだけれど、その感度をよくして今の気分のものに変化させたいと
思うようになって早10年。
ヴィンテージに感謝しながら復刻するラインとデザインをするラインがあるのだけれど、
そんなヴィンテージの復刻するラインにもヴィンテージにはない面白い要素を付け足したくなることがあります。
以前リリースしたM-1951(通称モッズコート)。
このパターンを使って、
今の気分で、リネンのデニムだったら新しい気持ちで着たいと思って製作したアイテム。
余分なディティールを削げ落として、肉厚のリネン素材で加工をかけたアイテムです。
リバイバル90%プロダクツのラインは復刻するだけではなく、Varde77でしかできないオリジナリティーは入れているつもりです。
このコート非常に素材と雰囲気がいいので、ぜひ実際に見て欲しいアイテムです。
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