4/12/2016

原点回帰

2008AW
Varde77がはじめて展示会を行ったシーズン。
僕は昔から接客が好きだったうえに、多趣味。
いろんな接客が出来る、究極の形態がホテルだと思って自分の夢はホテルを作ることに決めた。
夢は叶わなくても、掲げるのは自由ですからね。

今のホテルにはない、複合体のいろんな夢が詰まったホテル。
ライブハウスに飲酒店、セレクトショップにギターショップ。
それぞれに熱狂したオーナーを迎えてホテルにしたいなんて思っています。

山の中にエレベーターが移動して海から出てきたらなんていう、よくわからないような構想を考えています。
生涯ワクワクしていたい。
普通じゃない人生を歩みたい。

Varde77の初回シーズンは「Started from TUCSON」という一般の人にはよくわからないであろうテーマからはじめました。
そのブックには僕の夢をちりばめました。
それまでに何度か訪れていた、1919年から続くアリゾナ州の小さなツーソンという街にあるホテルの中のライブハウスに行って、そこからブランドを展開していく覚悟を決めました。
だから、ブックの写真にホテルとライブハウス、暗闇のグランドキャニオンなど、メッセージをたくさんいれました。

27歳ぐらいの時、たまたま車が故障して、近くの古着屋のおじさんに連れて行ってもらった安いホテル。
テレビも置いていない空間が当時の僕にはとてもアンダーグランド感があり、しっくりきていました。

ミュージシャンを育成するライブハウスを運営していたのも、魅力でした。
僕が学生の時に好きだった、マニアックなミュージシャンがそこのライブハウス出身と聞いてさらに運命を感じました。


古い街なわけでもないし、おしゃれなわけでもない。
その町並みが、日本人が知らない非常にローカルな雰囲気で、Varde77のブランド自体も知る人が知るローカルなイメージでやっていきたいなんて思いを持ちながら展開していきました。
最近またあそこに行きたいななんて感じています。

今年は原点回帰。
僕の原点回帰はあのホテル。
これからがまた楽しみ!





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