8年間、洋服の制作を続けていると、
会社の規模を拡大出来るなとか感じるタイミングがある。
特にレザージャケットの売れる数が偏って多いので、
レザージャケットが認知されたとき、拡大しようか非常に考えました。
1年間にリリースするレザージャケットは1型か2型。
これを例えば10型とか20型とかに拡大したら確実に売れたと思う時期は
何回かあった。
売れたデザインをリピートしまくる方がさらに売れたかもしれない。
でも僕は前に進みたい。
1人で行っているデザインには限界があるのもわかっているし、
なによりも長く続けたい。
急成長している会社を客観的に見ていると大変そうだったり、
長く続かなかったりすることが多かったので、反面教師として勉強して、
いかに長く続けれるものつくりをするか考えました。
だから、本当のビジネスマンとしては僕は向いていないのかもしれない。
なにより自分のモチベーションが続くものつくりの体制を作っていかなければならない。
たくさん売るという事を考えずに1型に対して思いを入れて気持ちよく制作する事に
重点をおいて、制作を続けようと決めました。
だから乱発はしないと決めて、今に至ります。
最近はだいぶ慣れてきたのですが、
当時はフードの部分だけでも7,8回パターンを修正して、
とにかく細かいところまでチェック。
傷のある革を使ったり、ステッチを少しズラしてみたり、
アメリカ独自のの適当な要素もどこかに入れながら、未完成のような完成品を作る。
このあたりの拘りが、僕の中では大切な要素です。
数年後、着てくれた人の味が出て型がついて、完成するレザージャケット。
これが僕の好きなレザージャケットです。
今年の熊ジャンはムートン部分にも加工を入れて、価格を気にせずに作ったもの。
だから30万近い値段になってしまった。
自分だけが着れればいいやと腹をくくって制作しました。
これが不器用な自分のやり方だからしょうがない。。。。
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