2006年にVarde77を立ち上げて、
2008AWにはじめてEXHIBITIONいうかたちで発表させてもらってから、
2013AWまでは毎回テーマに沿ったコレクション発表をさせてもらっていました。
2013SSに「SCARECROW」というテーマで重ね着を提案してから、
次の2013AWに挑むとき、
そのテーマという当たり前のやり方に飽きて、
人物像を取り除いた、
ものにフォーカスしたやり方で、やりたいと思いました。
ものにフォーカスしたテーマを設けないコレクションを
2013AW,2014SS,2014AW,2015SS,と4回続けると、
わがままな話ですが、これまた少し飽きる。
であれば、あまり具体性のないテーマをあえて掲げて、
僕が好きなものを詰め込んだ事が出来るようなテーマ作りをして発表してみようと思いました。
そのとき、自分の夢をまとめていたところ、
大学生のときに諦めた夢、「ミュージシャンになりたい」という夢を思い出しました。
であれば、僕が思う理想のミュージシャンを自分のコレクションの中に作ってしまって、
違うかたちで夢を叶えたいと思いました。
夢は諦めなければ叶う。そう思い続けています。
少しかたちは違うけど、このコレクションを発表した事により、
最近、また音楽を制作する事をやってみようと試みています。
ミュージシャンは売れる売れないではなく、表現した事を伝えていくべきだと思う。
今の時代はCDというものが、もはやなくなってしまった感じ。
もしかしたら、今の方がチャンスなのかもしれない。
今回は洋服という角度からミュージシャンをプロデュースしているような感じですが、
実際に音楽という立場から、洋服、哲学などをプロデュースして、
ミュージシャンを作りたいとも実際考えています。
そんな僕の新たな夢の第一歩となる2015AW「OLD MAN」
Varde77は時代の波にのるのではなく、
むしろ逆らって他のブランドにはないアイテム構成をしているつもりです。
そんな同じような気持ちが強いお客さんたちに着てほしい。
僕の中に強くある、アメリカの60年代70年代のビートやピッピーの文化。
自由で平和を願う気持ちを伝えたい、そんなコレクションになっています。
他のどんな洋服よりも「思い」の詰まった洋服です。
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