9/04/2014

始めたばかりの気持ち

Varde77を立ち上げて8年が経ちますが、
あえて祐天寺のお店は大幅な改装をしないで、
当時のままを残しています。

自分のリアルな世代の80年代からさまざまなファッションを見てきて、
新しいブランドが立ち上がったり、かけだしのがむしゃらの時が一番面白いと感じます。
気持ちの強さから始めたブランドもやがてはビジネス化されて、
ブランドを始めた時の気持ちが薄れていって、マーケットというものを意識しながら
拡大されていきます。
好きだったブランドやお店が拡大するとどこか寂しくて、
あのときに戻りたい、、、と思う事が多かった。

90年代初頭、
裏原という場所にお店が出来始めたとき、原宿は本当に楽しい場所でした。
名古屋に住んでいた僕も、原宿の「vintage king」に行くのは非常に楽しみにしていた。

でもやがてみな成長していき、成長出来なかったところはなくなっていき、
とても寂しい気持ちになった。


でも、
当時のまま残っている店も2件だけある。
その2件はやはり信念をもって拡大しないでやっているところだった。

良い意味でも悪い意味でも、Varde77は昔から一定のラインを保って生産量をセーブしています。
拡大出来るときにはしなかった。
いろんな大きな会社や雑誌と取引して使い捨てされて、
大量生産されてフワフワとシャボン玉のようにはじけていくのが怖かった。
もちろんうちの店も店舗数は増やしているので拡大と言えば拡大なわけですが、
Varde77の全国の生産量は2009年ぐらいからずっと一定量で変わっていません。
というより変えていません。
セレクトの部分や他の部分での拡大はありますが。。。

やっぱり初心の気持ちがとても大切だと思っているので、
いつでも初心に戻れるかたちで運営しています。

今の気持ちは、
昔のまま、当時のまま、時代がとまったように、そこにずっと同じ店があるのが理想です。
かといって、商品内容に変化がなければ楽しくもないので、
内容を変えながら店は当時のまま。
そんな形態で中身だけは進化していきたいと思っています。
祐天寺のお店の話ですが。。。。

HOMEDICTやPARKHOUSE101、BRIENDは人のセンスでいろいろ変わっていくのを
楽しんでいる場所。

Varde77立ち上げ当初に作ったLOOKを紹介しておきます。
2006年に作ったVarde77のイメージ。
お店の中でポラロイドのカメラを使って撮影されました。
今でもとても気に入っている写真です。













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